他社面接に同席したり、面接代行をすることがある。
たくさんの面接をしてきた中で気づいたことがある。
求職者にとって、就職活動はどうやら住居探しと似ている。
住居探しにおいて最も重要なのは、優先順位を決めること。
探す価値基準は人それぞれで、たくさんあるからこそ難しい。
例えば、住居探しでいえば、
立地・家賃・部屋の広さ・間取り・築年数・ペット可・コンビニの近さ・陽当り…
など、たくさん価値基準があり妥協できないものもあれば、
妥協しなければならないものもある。
例えば、愛犬家であれば、ペット可は必須ということになる。
極論、新築で立地が良くて、部屋が広くて、家賃が安い物件などないのだ。
つまり、何を最優先し重要視したいかの価値基準、優先順位を決める必要がある。
企業探しも同じで、
企業理念、ビジョン、事業内容、業界、職種、仕事内容、キャリア向上、教育・研修環境、
給与、残業の多さ、福利厚生、働く上司・同僚、リモート環境、勤務地…など
他にもきっとあるだろうが、以上もすべてを叶えることはできない。
つまり、現在の就職活動で何を最も優先したいかを求職者は決める必要がある。
よって、私が面接時に求職者へ必ず聞くべき質問とは、【優先順位】。
もう少し詳細をいうと、
今回の就職活動において最も優先したい価値観・優先順位をベスト1位、2位、3位で聞く。
自社が求めている求職者像と求職者が求めている価値観を擦り合わせることができる。
例えば、求職者の大事にしたい価値基準1位が残業をしたくないという求職者がいれば、
職種や企業によっては、それを叶えられる状況もある。
または、1位を成長環境で残業の有無は問わないという求職者もいる。
企業と求職者は、お互いのフェーズや状況に応じてマッチする時もあれば、しない時もある。
同じ企業でも5名フェーズと100名フェーズで採用する時は、
求める人材像が変わることもあるだろう。
求職者も独身から結婚をして、子供が生まれたら価値観が変わることも多々ある。
もし、企業側でも大事にしている価値観が一致すれば前向きに採用すべきである。
面接時に求職者へ必ず聞くべき質問とは、 【優先順位】